「料理にはそのまま飲める調味料を」

スーパーから買った「料理酒」、「みりん」、あなたはそのまま飲むことができますか?

料理に使うお酒として、街の酒屋さんから地元の酒蔵のお酒を買うようになって、3ヶ月ほどになります。

(私は普段からバーコードをピッピされない小さなお店での買い物を心がけているので、たとえポイントが貯まらなくても、向かいの大型店舗のように安売りされていなくても、小さな酒屋さんから買うようにしています。)

どんな酒がいいのか見当がつかなかったので、とりあえず、米・米麹だけの酒であればOKと思い、初めは黒石・鳴海醸造店さんの「稲村屋」を使ってみました。

私は肉が固くならないように、まず肉以外を炒めて、炒まったらその上に肉を置き、酒をひと回し振りかけ、すぐ蓋をします。

蒸気とともに日本酒特有のフルーティーな匂いがふわぁ〜っと😍

この甘い匂いを嗅ぐとリラックスできて、酒を入れる瞬間が楽しみなほどなんです。料理を作るものだけが味わえる至福の時です♡

料理に一升瓶のお酒を入れるのってもったいない・・・?と最初は及び腰だったんですが、これをきっかけに

「今まで使ってた料理用の料理酒ってなんだったんだ?香りもないし風味もない!料理に入れるなら絶対いいお酒に限る!」

と考えを改めまして、次なるお酒を試してみることに。

七戸・盛田庄兵衛さんの「作田」(さくた)です。



稲村屋より若干値段が安かったのですが、鍋の中に回しかけると甘い香りではないツンとしたアルコール臭がちょっと気になると私には感じられました。稲村屋よりも一回の分量を多めに使わないと食材の臭みが抜けない感じがします。

日本酒の香りってこんなに違うものなんですね〜〜〜〜!!(まだ2つ目ですけれども)

もっといろいろ使い比べれば面白そうなんですが、稲村屋の甘い香りの虜になってしまったこともあり、稲村屋一本で行こうかなと思っています。

酒蔵さん、見学に行きたいです💪✨


そしてみりんはこれ一筋。

愛知碧南・杉浦味淋さんの「古式三河仕込 愛桜 純米本みりん3年熟成です。


蔵から直接ケース買いしてます。

安くない、安くないけど、このおいしさと価値を知ってしまったら、高くない、高くないです。

もち米・米麹・粕取り酒だけのみりんです。こんなみりん、見たことない!みりんは暖かい地方の醸造物なので、「真のみりん」は青森では手に入りませんよ!

伏木先生によると、ひと舐めしたイタリア人をして

「これはジェラートにかけるものですか?」

と言わしめた代物です。

すごい糖度、すごいアルコール度数。濃厚すぎて、逆に少ししょっぱさを感じる人も(塩は入っていません)。真っ黒のトロンとした液体です。

これが、大量生産のみりん風の製品が目指している味なんだなぁって、原材料を見ると感慨深いです。


醤油。

青森は味噌蔵はいくつかあるのですが、醤油はなかなかに弱いですね。

地元の蔵を応援したいので、私は味噌と醤油はいつも、

弘前・加藤醸造元さんのものを使っています。

蔵の方とお話しするのが楽しくて、蔵に直接足を運んで買っています。「醸造場」兼「売り場」兼「ご自宅」の蔵の中は夏でもひんやりとして、昔の木の匂いがして、蔵の常在菌のおかげか呼吸するたび気分が良くなります。この中には変な菌は入って来られないだろうな〜✨

ヤマトウさんの醤油には何種類かあるのですが、私はその中でも唯一甘味料不使用の「星じるし」が好きです。甘さは杉浦味淋で出すので大丈夫♪

ヤマトウさんの醤油には現在、丸大豆ではなく脱脂加工大豆が使われています。味噌は丸大豆なので、丸大豆の醤油は作らないんですか?と聞いてみたことがあるのですが、若い息子さんが「いつか必ず作ります」とおっしゃってくださいました。

いつまでも待っています✨ 頑張ってください✨

現状では大量生産の安価な醤油に押されて、昔ながらの製法で醤油を作ることが大変難しくなっています。いつも伏木先生がおっしゃることですが、それは蔵だけの責任ではなくて、大量生産のものを安易に選ぶ、私たち消費者や社会全体の責任でもあります。

最近は減塩醤油やら大豆アレルギー対策醤油やら、何かと醤油が健康の敵扱いされがちですが、長期熟成された醤油なら原料の分子が細かくなっているので、塩角も取れ、アレルギーも出にくいと言います。

長期熟成されたヤマトウさんの醤油はまろやかながらしっかりした濃い味があって、料理の味がビシッと決まりますよ。昔ながらの醤油という感じです。




ちなみに紹介した調味料、一升瓶のまま使っています

一升瓶の形のおかげなのか、ペットボトルや瓶に小分けしてあるものよりも風味が飛びづらいです。

もちろん、一升瓶のまま微妙な量の調整をするのには力が要ります。

でも、私よりずっと小柄な私のおばあちゃんでも、料理に入れるのはいつもお神酒に使うお酒で、一升瓶のまま、上手に使っていました。

伏木先生も、一升瓶のまま見事に量を調整して料理されています。

慣れれば意外に平気でできますよ。














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